-
Vol.10 私は、誰の物語を生きていたのか?
私は、誰の物語を生きていたのか? この問いが、ずっと胸の奥にあった。いい人でいようとして、誰かの正しさに合わせて、わかってもらいたくて、強くあろうとして、信じたいけど怖くて、本当の自分がわからなくなっていた。 気づけば、自分で決めたと思っ... -
Vol9. 誰かの言葉で、生きてた。
誰かの言葉で、生きてた。 「それ、正しいよ」「こうすべきだ」「あなたの考えは甘い」 たくさんの声に囲まれて、気づけば、自分の声が、聞こえなくなっていた。 SNS、ニュース、論評、正義、批判。情報の波に飲まれながら、“自分の意見”のように話してい... -
Vol8.“自分”を失くしたのは、いつだった?
自分を失った気がする。そう感じたのは、いつからだっただろう。 誰かの期待に応え続けて、空気を読んで、波風を立てないようにして、「いいね」って言われるように振る舞って。 気づいたら、“自分の声”が、聞こえなくなっていた。 どれが本音で、どれが建... -
Vol7.信じたい”けど、裏切られるのが怖かった。
君は、まだ信じたいんだと思う。 それでも心のどこかで、また裏切られるかもしれないって思ってる。 ──もう二度とあの痛みを味わいたくない。 ──もう、信じて壊れる自分を見たくない。 だから、 人を疑うようになった。 心の一部を隠すようになった。 「大... -
Vol6. 強くあれ”が、ずっと苦しかった。
ずっと、“強くあれ”って言われてきた気がする。 泣くな。甘えるな。弱さを見せるな。 気づいたら、人前で自分の感情を出せなくなっていた。 誰にも頼れないまま、「大丈夫なふり」を続けていたら、ほんとうに、自分の声が聞こえなくなった。 「ちゃんとや... -
Vol5. 優しさのつもりが、しんどくなるときがある。
「大丈夫?」って、心配してくれたのは、嬉しかった。 でも、あの瞬間、なんだか、すごくしんどかった。 「相手のために」って思って動いたのに、なぜか自分が疲れていたり、感謝されないどころか、避けられていたり。 「なんでこんなに、優しくしてるのに... -
Vol4. わかってほしい”が、苦しかった。
どうして、わかってくれないんだろう。 あのとき、「そんなこと考えてるの?」って、笑われた。 すごく傷ついたけど、何も言い返せなかった。 「わかってほしい」って思ってた。でも、それを言えば言うほど、余計に“遠ざかって”いく気がして。 いつの間に... -
Vol3.「選ばなかった人生」を、まだ悔やんでいる。
あのとき、もし別の道を選んでいたら── そんな“もしも”が、 今でもときどき、心に浮かぶことがある。 あの会社に就職していたら。 あの人と別れていなかったら。 あの言葉を飲み込まず、ちゃんと伝えていたら。 選ばなかった人生が、 まるで「もう一人の自... -
Vol2. いつまで、“いい人”でいればいいの?
昔から、「ちゃんとしてるね」って言われてきた。 空気を読んで、誰かの期待に応えて。 気づけば、誰かの“理想の私”を演じ続けてた。 本当は、 「ちょっともう、しんどい」って言いたかったのに。 でも、言えなかった。 怖かった。嫌われるのが。 ある日、... -
Vol1. その数字、誰の物語?
🔶【問いの火種 - vol.1】「その数字、誰の物語?」 Chatworkにタスクのコメントが届いた。「今月も達成目指してがんばりましょう!」 その一言に、なぜか心がザラついた。 誰もが“数字のために”走っていた。でも、そこにいた自分に、“自分の意志”...
1