君は、まだ信じたいんだと思う。
それでも心のどこかで、また裏切られるかもしれないって思ってる。
──もう二度とあの痛みを味わいたくない。
──もう、信じて壊れる自分を見たくない。
だから、
人を疑うようになった。
心の一部を隠すようになった。
「大丈夫そうに振る舞う」自分をつくった。
でも、ほんとうは。
誰かとちゃんと通じ合いたい。
誰かを、もう一度、信じてみたい。
その葛藤が生まれるのは、
過去にあった「信じた自分が壊された記憶」が、
今もどこかに疼いているからかもしれない。
信じたことで、失ったものがある。
でも、信じたからこそ、大切な何かに触れられた時間も、あったはずだ。
裏切られた記憶と、
それでも信じたい想いが、
いま、君の中で揺れている。
だからこそ、この問いを置こう:
「信じること」を、あきらめたのは、いつだった?